第７７回卒業証書授与式　PTA会長祝辞 - 活動報告

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2025.03.03 第７７回卒業証書授与式　PTA会長祝辞日時：2025年3月3日場所：啓泉講堂

卒業生の皆さん、ご卒業、誠におめでとうございます。

そして、岡橋校長をはじめとします金沢泉丘高等学校の教職員の皆様、本当にこの三年間、ありがとうございました。コロナ禍はほぼ終わっていたとはいえ、中学生活をコロナで変則的に過ごした、この多感な子供たちを三年間導いていただくのは大変なご尽力があったと思います。改めまして心より感謝を申し上げます。

そして保護者の皆様、本日はおめでとうございます。嬉しい気持ちと、小学校や中学校の卒業式では感じなかった寂しい気持ちが混ざった、少し複雑な感情なのではないでしょうか。ただこうして立派に卒業を迎えた子供たちを見て、これまでの18年間を思い出すと感無量ですね。ひとまず本当にお疲れさまでした。

さて卒業生の皆さん、この泉丘高校での三年間はいかがでしたでしょうか。
勉強に部活動に、とっても楽しかった、充実していたという方もいらっしゃると思いますし、もうちょっとできたかなという方もいるかもしれません。
私も息子を通してこの三年間を拝見させて頂きましたが、ここ泉丘高校は本当に素晴らしい学校だと感じました。それは、皆さんは毎日本当に大変だったと思いますが、例えば探究活動など、皆さんが新しい事にチャレンジする機会を、学校がたくさん用意していてくれたところです。先ほどの充実していたという方はもちろんですが、「もうちょっと出来たかな」という方も、そのように思えるのは、たとえ上手くいかなかったとしても、皆さんが今まで出来なかったことに一歩踏み出して挑戦をしたからです。私も多くの挑戦をし、上手くいかなかったことも多々ありました。ただその上手くいかなかったことを次に生かせば、それは失敗ではなく、経験になりますし、皆さんの今後の大きな財産となります。
テレビやネットによく出ています経済学者の成田悠輔さんはある卒業式でこの様に仰っています。
「上手くいくかわからない、むしろたぶん失敗するするかもしれないという中でも、とりあえず足を踏み出す、何の根拠もない勇気をどう持つかが大事」
自分の中の常識とか、自分の中で作っていしまっている壁を少し超えて、新しい方向を試す実験のような精神をもつということ、これは皆さんがこの三年間、学校でやってきたことですね。皆さんはこの一歩踏み出す勇気によって、成功も、そして上手くいかなかったことも、たくさんの経験を積み、自分の世界を一歩ずつ広げてきたと思います。

ただ、今までは学校で用意してくれていた、そして背中を押してくれていた、この一歩踏み出す勇気は、これからは自分で踏み出さなければなりません。
どうぞ卒業後も、この泉丘高校で得た経験を生かして、たくさんの挑戦をし、一歩ずつ世界を広げ、充実した人生を送っていただければと思います。

最後に、この泉丘高校で学んだ三年間、指導してくださった先生方、共に過ごした友人、そしてこれまで18年間育ててくれた保護者は、皆さんの大きな財産です。この縁を大切にしてください。この縁を力にして、輝かしい未来を自分の手で切り開いて下さい。皆さんの人生が豊かで充実したものになることを祈念しまして、私からの祝辞とさせて頂きます。

本日は誠におめでとうございます。

令和7年3月3日
石川県立金沢泉丘高等学校
PTA会長　真柄　卓司